「紀元前」とはどんな時代を指すのか
「紀元前」(英語ではBC=Before Christ)とは、イエス・キリストが生まれたとされる年を基準に、それより前の時代を表す言葉です。現在、世界で最も広く使われている暦であるグレゴリオ暦では、西暦1年の直前の年が「紀元前1年」とされ、過去に遡るほど「紀元前2年」「紀元前3年」と数字が大きくなっていきます。
グレゴリオ暦とユリウス暦の関係
私たちが普段使っている西暦は、地球が太陽の周りを公転する周期をもとにした太陽暦で、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が制定した「グレゴリオ暦」です。それ以前のヨーロッパでは、ユリウス・カエサルが紀元前1世紀に導入した「ユリウス暦」が長く使われてきました。
ユリウス暦は1年を365.25日としていましたが、実際の地球の公転周期とはわずかにずれており、長い歳月の中で誤差が蓄積していきました。グレゴリオ暦はこの誤差を修正し、うるう年の付け方を見直すことで、これまでに使われた暦の中でも最も正確なものとなっています。
重要なポイント:「0年」は存在しない
紀元前と西暦を換算する際に注意したいのが、「0年という年は存在しない」という点です。西暦1年のすぐ前は紀元前1年であり、その間に0年は入りません。
そのため、単純な引き算では1年分のずれが生じます。たとえば、紀元前1000年から西暦1000年までの期間は、一見2000年に思えますが、実際には1999年です。
紀元前の年を現在の年数に換算するには
紀元前○○年の出来事が今から何年前にあたるかを知りたい場合は、「紀元前の年数+現在の西暦の年数-1」でおおよそ求められます。
たとえば、紀元前500年の出来事は、西暦2025年なら約2524年前ということになります。また、ちょうど2000年前は西暦1年、2001年前は紀元前1年にあたります。
まとめ
「紀元前」とは、西暦1年より前の時代を指す数え方で、遡るほど数字が大きくなるのが特徴です。Before Christ(キリスト以前)を略したBCと同じ意味であり、紀元前1年の次の年が西暦1年となるため、0年が存在しない点に注意しましょう。このルールを押さえておけば、歴史上の出来事を西暦に置き換えて理解しやすくなります。