北米の歴史

南北戦争後の再建期、1867年に設立された5つの軍管区とは?

1867年再建法と5つの軍管区の設立

1867年3月、アメリカ合衆国議会は第一次再建法(軍事再建法)を可決しました。この法律は、南北戦争で敗北した旧南部連合諸州を連邦へ復帰させる再建プロセスの一環として、南部を5つの軍事管区に分割するものでした。

各軍管区には北軍の将軍が司令官として任命され、新しい州憲法の制定や州政府の再建を監督する役割を担いました。なお、テネシー州は当時すでに連邦への復帰を果たしていたため、この軍管区制度の対象には含まれていません。

5つの軍管区とその管轄州

第1軍管区:バージニア州

第2軍管区:ノースカロライナ州およびサウスカロライナ州

第3軍管区:ジョージア州、フロリダ州、アラバマ州

第4軍管区:ミシシッピ州およびアーカンソー州

第5軍管区:テキサス州およびルイジアナ州

軍管区の目的とその後

これらの軍管区の主な目的は、旧南部連合諸州における秩序の維持と、解放奴隷をはじめとするすべての人々の公民権保護にありました。各州が連邦に復帰するには、新しい憲法を制定し、第14修正条項(市民権に関する条項)を批准することが求められました。

1870年までにすべての州が連邦へ復帰し、軍管区は段階的にその役割を終えていきました。この再建期の制度は、アメリカ史上における連邦と州の関係、そして公民権の歴史において重要な転換点となりました。