冷戦の始まり
冷戦は、一般的に第二次世界大戦後に始まったとされています。その起点となる出来事として、「鉄のカーテン」の降下と、アメリカのトルーマン大統領による「トルーマン・ドクトリン」の発表が挙げられます。
東ヨーロッパでは、ソビエト連邦が共産主義政権の衛星国を次々と樹立し、勢力圏を拡大していきました。これに対して西側諸国は軍事同盟を形成し、非共産主義諸国への経済支援や軍事援助を通じて、共産主義の拡大を阻止しようとしました。こうして東西両陣営の対立構造が固定化され、冷戦の時代が幕を開けたのです。
冷戦の終わり
冷戦は1991年のソビエト連邦の崩壊によって正式に終結しました。ただし、その崩壊のプロセス自体は、1980年代後半にはすでに始まっていました。
ソ連指導者ミハイル・ゴルバチョフは、経済改革(ペレストロイカ)と政治的自由化(グラスノスチ)を推進しましたが、これらの改革はかえって体制の矛盾を露呈させ、ソ連崩壊への道を加速させる結果となりました。
また、1989年のベルリンの壁の崩壊は、ソ連の影響力低下と冷戦の終焉を象徴する歴史的な瞬間として、世界中の人々の記憶に刻まれています。この出来事を経て、東西ドイツの統一や東欧諸国の民主化が進み、数十年にわたる東西対立の時代はついに幕を下ろしました。