アダムズ・オニス条約の批准につながった出来事
アダムズ・オニス条約(大陸横断条約とも呼ばれます)の批准につながったのは、1817年から1818年にかけてフロリダで戦われた「第一次セミノール戦争」でした。
第一次セミノール戦争とは
この戦争は、当時スペイン領であったフロリダを拠点とするセミノール族や逃亡奴隷たちが、ジョージア州との国境沿いでアメリカ人入植者への襲撃を繰り返したことが発端となりました。これを受けて、アメリカ合衆国はアンドリュー・ジャクソン将軍に討伐を命じます。
ジャクソン率いる軍隊はフロリダに侵攻し、セミノール族の集落を破壊しただけでなく、スペイン側の要塞までも占領しました。この結果、アメリカ軍は実質的にフロリダ全域を支配下に置くことになったのです。
条約締結への流れ
自国の軍事的・行政的な統制力がもはやフロリダに及ばないことを悟ったスペインは、同地域の保持が困難であると判断しました。こうした状況を受けて、1819年にアメリカ合衆国とスペインの間でアダムズ・オニス条約が調印され、スペインはフロリダをアメリカへ譲渡することに同意しました。
条約は1821年に正式に批准され、フロリダはアメリカ合衆国の領土となりました。さらにこの条約では、両国間の国境線の確定や、アメリカ政府によるスペインへの損害賠償金の支払いなどについても取り決められています。