オセアニアの歴史

第一次世界大戦は何をもって終わったのか?各戦線の休戦協定を解説

第一次世界大戦は、ある日突然に終わったわけではありません。ヨーロッパから中東、アフリカ、太平洋まで広がった各戦線で、時期の異なる休戦協定が順次調印されることによって、戦争は段階的に終結へと向かいました。ここでは、地域ごとの終戦の経緯を整理して解説します。

西部戦線:1918年11月11日の休戦

西部戦線では、1918年11月11日に連合国とドイツとの間で休戦協定が調印され、戦闘の中止で合意しました。休戦は当日午前11時に発効し、4年余りに及ぶ激しい戦火がようやく静まりました。このため11月11日は、現在でも多くの国で終戦を記念する日として受け継がれています。

東部戦線(オスマン帝国):ムドロス休戦協定

東部戦線では、オスマン帝国とその同盟国が1918年に敗北し、同年10月30日にムドロス休戦協定が調印されたことで、戦闘が終了しました。

イタリア戦線:ヴィッラ・ジュスティ休戦協定

イタリア戦線では、1918年11月3日にヴィッラ・ジュスティ休戦協定が調印され、長引いていた戦いがついに幕を閉じました。

マケドニア戦線:サロニカ休戦協定

マケドニア戦線では、1918年9月29日にサロニカ休戦協定が調印され、この地域での戦闘が終結しました。

メソポタミア戦線:クート・アル=アマーラ休戦協定

メソポタミア戦線では、1918年4月29日にクート・アル=アマーラ休戦協定が調印され、中東における戦闘の停止が実現しました。

コーカサス戦線:エルズィンジャン休戦協定

コーカサス戦線では、1917年12月11日にエルズィンジャン休戦協定が調印されました。ロシア革命後の混乱の中で、この地域の戦闘は事実上停止することになります。

アフリカ戦線:ダルエスサラーム休戦協定

アフリカ戦線では、1918年11月25日にダルエスサラーム休戦協定が調印され、ドイツ領東アフリカをめぐる戦いが終わりを迎えました。

太平洋戦線:ナウル休戦協定

太平洋戦線では、1919年11月1日にナウル休戦協定が調印され、最後まで残っていた戦闘行為が正式に終了しました。

まとめ

このように第一次世界大戦の終結は、1917年末から1919年にかけて各地で交わされた一連の休戦協定の積み重ねによってもたらされました。なかでも象徴的なのは、1918年11月11日午前11時に発効したドイツとの休戦であり、今日「第一次世界大戦の終わり」として広く記憶されているのは、まさにこの瞬間なのです。