「ポセイドンとクレイトーがアトランティスの王になった」という話は、ギリシャ神話をはじめ、プラトンの『ティマイオス』『クリティアス』など、いかなる文献にも記録されていません。これは後世の誤解や創作によるものと考えられます。
アトランティスの初代王はアトラス
ギリシャ神話およびプラトンの伝える伝承によれば、海神ポセイドンは人間の女性クレイトーと結ばれ、5組の双子の息子たちをもうけたとされています。
その中で最年長だったのがアトラスであり、彼こそがアトランティスの初代王です。「アトランティス」という名前自体が、この王アトラスに由来しているとも言われています。
ポセイドンとクレイトーの役割
ポセイドンはアトランティスを統治した王ではなく、島を築き、子どもたちに土地を分け与えた創建者(父神)として描かれています。また、クレイトーはポセイドンの妻であり、王族の母ではあっても、自ら王位に就いた記述は一切ありません。
まとめると、アトランティスの王はポセイドンでもクレイトーでもなく、その息子であるアトラスです。この点が神話における正しい理解となります。