世界で最初に名前が与えられた大陸は、「アジア」と「リビア」です。この二つの名称は、紀元前2千年紀(およそ紀元前2000年〜紀元前1000年頃)の時代に、すでに古代エジプト人によって認識されていたとされています。
古代エジプト人の世界観
古代エジプト人は、ナイル川流域を中心として自らの文明を築いていましたが、その視野は決して狭いものではありませんでした。彼らは自国を基準にして、東方の広大な地域を「アジア」、西方の大地を「リビア」と呼び分けていました。
当時の地図や文献からも、エジプト人が周辺地域との交易や軍事的な接触を通じて、かなり広範な地理的知識を持っていたことがうかがえます。
「リビア」は現在のアフリカ大陸を指していた
興味深いことに、当時の「リビア」という呼称は、今日の北アフリカの国リビアだけを意味するものではありませんでした。古代において「リビア」は、エジプトの西側に広がる大地、すなわち現在のアフリカ大陸全体を指す言葉として使われていたのです。
ヨーロッパという概念の誕生
一方、「ヨーロッパ」という概念が独立した地域として意識されるようになったのは、これより後のことです。古代ギリシャ人が地理学を発展させる過程で、世界は「アジア」「リビア(アフリカ)」「ヨーロッパ」の三大陸に区分けされるようになり、今日私たちが使う大陸概念の基礎が形作られました。
まとめ
最初に名付けられた大陸は「アジア」と「リビア」であり、その命名は紀元前2千年紀の古代エジプトにさかのぼります。当時の「リビア」がアフリカ大陸全体を意味していた点は、大陸という概念の歴史を考える上で非常に興味深い事実といえるでしょう。