2000年は新千年紀の幕開けとして世界中で祝われた一方、ITバブルの崩壊や米大統領選の混乱など、歴史の転換点となる出来事が相次いだ年でした。ここでは、テクノロジー、政治、自然災害、スポーツ、エンターテインメントなど各分野の主な出来事を振り返ります。
テクノロジー:ITバブルの崩壊
2000年3月、ナスダック市場が史上最高値を付けた直後に急落し、1990年代後半に過熱していたインターネット関連企業への投機ブーム、いわゆる「ドットコムバブル」が崩壊しました。多くのネット企業が倒産し、世界各国の株式市場にも大きな打撃を与えました。
政治:世界の指導者が入れ替わった年
米国大統領選挙
ジョージ・W・ブッシュ氏が、アル・ゴア副大統領との熾烈な接戦を制して第43代米国大統領に当選しました。フロリダ州の開票をめぐって法廷闘争にまで発展するなど、米国史上でも屈指の混乱した選挙となりました。
プーチン氏がロシア大統領に就任
1999年12月末にエリツィン大統領が辞任すると、ウラジーミル・プーチン氏が大統領代行に就任し、2000年3月の選挙で正式に当選しました。これ以降、ロシア政治はプーチン体制へと大きく舵を切ることになります。
第二次インティファーダの勃発
2000年9月、イスラエルとパレスチナの間で暴力衝突が激化し、「アル=アクサ・インティファーダ」とも呼ばれる第二次インティファーダが始まりました。中東和平プロセスは大きな後退を余儀なくされます。
自然災害:世界各地で甚大な被害
2000年前半には、モザンビークで記録的な洪水が発生し、数十万人が避難を余儀なくされる深刻な被害が出ました。日本では三宅島の雄山が噴火し、火山ガスの増加を受けて島民全員が島外へ避難するという事態となりました。さらにアフリカの角地域では深刻な干ばつが続き、飢、飢餓や栄養失調、住民の移動が大きな社会問題となりました。
スポーツ:シドニー五輪とEURO 2000
シドニーオリンピック
9月から10月にかけて、オーストラリアのシドニーで第27回夏季オリンピックが開催されました。「最も美しい五輪の一つ」と称されるほど運営が成功し、世界中のトップアスリートが熱戦を繰り広げました。
サッカー欧州選手権「EURO 2000」
ベルギーとオランダの共催で開催されたUEFA EURO 2000では、フランスが優勝を果たしました。決勝では延長戦のゴールデンゴールでイタリアを破り、ワールドカップとの連覇を達成しています。
エンターテインメント:音楽・映画・ゲームの話題作
音楽
米国のボーイズグループNSYNCが3作目のアルバム『No Strings Attached』をリリースし、初週売上244万枚という当時の歴代最高記録を樹立しました。
映画
リドリー・スコット監督、ラッセル・クロウ主演の歴史大作『グラディエーター』が大ヒットし、翌年のアカデミー賞で作品賞を受賞するなど、映画界を代表する作品となりました。
ゲーム
ソニーの家庭用ゲーム機「PlayStation 2」が2000年3月に日本で先行発売され、瞬く間に世界的な大ヒット商品となりました。同年にはPCゲーム『ザ・シムズ』も登場し、ゲーム文化の裾野を大きく広げました。
科学:ヒトゲノム解読ドラフトの発表
2000年6月、ヒトゲノム計画の国際共同研究チームが、ヒトの全遺伝情報の概要版にあたるドラフト配列の解読完了を発表しました。これは遺伝子研究、遺伝性疾患の理解、そして人類の進化の解明において、生命科学史上の金字塔となる偉業です。
ファッション:Y2Kファッションの誕生
千年紀の節目を迎えた2000年頃には、原色のカラフルな配色、メタリック素材、未来的なデザインが特徴の「Y2Kファッション」が流行しました。近年このスタイルが再評価されており、若い世代を中心に再び注目を集めています。
まとめ
2000年は、テクノロジーの転換点、政治の変動、甚大な自然災害、そしてスポーツや科学・エンターテインメントの輝かしい成果が同居した年でした。新千年紀の幕開けとして、その後の世界のあり方を左右する数々の出来事が、まさにこの年に起こったのです。