オセアニアの歴史

第二次世界大戦後の避難民は何人?欧州だけで約1,200万人に上った実態

第二次世界大戦は、世界中に甚大な人的被害をもたらしましたが、その中でも特に深刻だったのが「避難民(ディスプレイスド・パーソンズ、DP)」の問題です。正確な人数を特定することは困難ですが、ヨーロッパだけでも約1,200万人が故郷を追われたと推定されています。

避難民にはどのような人々が含まれるのか

この約1,200万人という数字には、大きく分けて次のような人々が含まれます。

  • 戦闘や空襲によって住居を失い、家を追われた人々
  • 戦後、民族や政治的な理由で強制的に退去させられた(追放された)人々
  • 強制移送された人々や、強制労働から解放された元労働者たち

避難民が多かった国・地域

避難民の中でも特に規模が大きかったのは、ドイツ、ポーランド、チェコスロバキア出身の人々でした。戦後の国境変更や民族移動の方針により、これらの地域では数百万人単位の人々が生まれ故郷を離れることを余儀なくされました。

戦後の支援と再定住への道

こうした避難民のために、連合国はUNRRA(国際連合救済復興機関)などを通じてキャンプや食料、医療の提供を行いました。その後、多くの人々が母国へ帰還しましたが、帰る場所を失った人々は、アメリカ、オーストラリア、カナダ、イスラエルなど第三国へ移住し、新しい生活を築いていきました。

第二次世界大戦後の避難民問題は、戦争がもたらす人道的悲劇の大きさを物語ると同時に、現代の国際的な難民支援体制の原点ともいえる出来事です。