オセアニアの歴史

人類が最後に探検した場所はどこ?南極大陸発見の歴史を解説

「最後に探検された国」は存在するのか

実は、「最後に探検された国」をひとつに特定することはできません。探検とは今もなお続けられている営みであり、明確な「終わり」が存在しないためです。ただし、南極大陸は、人類が最後に発見し、探検の対象となった大陸であると広く認識されています。

南極探検の始まり

南極の本格的な探検は19世紀に始まりました。イギリスの探検家ジェームズ・クック(James Cook)は1770年代に南極圏へと船を進め、その存在を示唆しました。その後、ロシア帝国海軍のファビアン・ゴットリープ・フォン・ベリングスハウゼン(Fabian Gottlieb von Bellingshausen)やイギリスのジェームズ・ウェッデル(James Weddell)といった探検家たちが次々と南極海域へ乗り込みました。特に1820年には、ベリングスハウゼンの探検隊が大陸を初めて視認したとされています。

科学調査と国際協力の時代へ

20世紀に入ると、1911年にロアルド・アムンセンが人類で初めて南極点への到達を果たすなど、南極探検は大きく前進しました。その後も各国の観測隊による科学調査が重ねられ、1959年の南極条約締結以降は、多くの国々が平和利用と国際協力の枠組みのもとで、南極の環境・地質・生態系に関する研究を進めています。

このように南極は、地球上で最後までその姿を現さなかった大陸でありながら、現在でも独自の環境や生態系の解明が続けられる、まさに「探検が今も続く大地」といえるのです。