オセアニアの歴史

ノーザンテリトリーで女性の選挙権が認められたのはいつ?オーストラリア最後となった1962年の背景

オーストラリアのノーザンテリトリーでは、1962年になってようやく女性に選挙権が認められました。これはオーストラリアの各州・準州の中で最も遅いものであり、ノーザンテリトリーは同国で最後に女性参政権を実現した管轄区域となりました。

なぜこれほど遅かったのか?

オーストラリアは、世界的に見れば女性参政権の先駆けとなった国です。南オーストラリア州は1894年に女性の選挙権と被選挙権を認め、1902年には新しく発足した連邦政府のもとで、白人女性は連邦選挙において投票権を獲得していました。

しかし当時の法令や慣行により、先住民であるアボリジニの人々は事実上選挙から排除されていました。ノーザンテリトリーでは、アボリジニの女性を含むすべての女性が対等に投票できる状態にはなく、普遍的な参政権とは言えない状況が長く続いていたのです。

1962年、ようやく実現した平等な参政権

1962年、連邦政府は先住民に対する選挙権の制限を撤廃する改正を行い、アボリジニの人々も連邦選挙およびノーザンテリトリーの選挙で投票できるようになりました。この年をもって、ノーザンテリトリーにおいてもすべての成人女性が選挙権を持つことが法的に保障され、オーストラリア全土で女性参政権がようやく完成したことになります。

南オーストラリア州が女性参政権を認めてから約70年もの歳月を要したこの歴史は、形式的な法の平等だけでなく、実際にすべての人々へ権利が及ぶまでには時間がかかることを示す重要な例として知られています。