1986年6月6日――実はアーサー・ミラーの命日ではない
「1986年6月6日、アメリカの作家・劇作家アーサー・ミラー(Arthur Miller)が、コネチカット州ロックスベリーにて89歳でこの世を去った」という記述を目にすることがあります。しかし、これは誤りです。
正確には、アーサー・ミラーが亡くなったのは2005年2月10日、コネチカット州ロックスベリーの自宅において、89歳の時でした。死因は心不全だったと伝えられています。
アーサー・ミラーとはどのような人物か
ミラーは1915年10月17日、ニューヨーク市に生まれました。20世紀アメリカ演劇を代表する劇作家の一人であり、代表作『セールスマンの死』(1949年)はピュリッツァー戯曲賞を受賞。「アメリカン・ドリーム」の光と影を鋭く描いた本作は、今日でも世界中の舞台で上演され続ける不朽の名作となっています。
そのほかにも、17世紀の魔女裁判を通じてマッカーシズム(赤狩り)への批判を込めた『るつぼ』(1953年)、『すべて息子たちのもの』(1947年)、『橋からの眺め』(1955年)など、社会と人間の葛藤を描いた重要作を数多く残しました。
マリリン・モンローとの結婚でも知られる
私生活では、1956年に女優マリリン・モンローと結婚したことでも広く知られています。二人は1961年に離婚しましたが、モンロー主演のために書き下ろした映画脚本『荒馬と女』(1961年)は、二人の関係を語るうえで欠かせない作品です。
まとめ
1986年6月6日はアーサー・ミラーの命日ではありません。彼がこの世を去ったのは2005年2月10日、コネチカット州ロックスベリーでのことです。享年89歳。『セールスマンの死』や『るつぼ』といった傑作によって、20世紀アメリカ演劇に計り知れない足跡を残した人物として、今もなお記憶され続けています。