南アメリカの歴史

コロンブスは東インド諸島に上陸したのか?歴史の真実を解説

答え:コロンブスは東インド諸島には到達しなかった

いいえ、クリストファー・コロンブスが東インド諸島に上陸することはありませんでした。彼は西回りの航路でアジアへの新しいルートを開拓しようと大西洋へ出ましたが、実際にたどり着いたのはカリブ海の島々でした。

コロンブスの目的と航海の背景

15世紀後半のヨーロッパでは、香辛料や絹といった東洋の品物が高い価値を持っていました。しかし当時の交易路は中東を経由するもので、関税や仲介業者の存在によりコストが大きく膨らんでいました。そこで、アジアへ直接つながる航路の開拓が各国の悲願となっていたのです。

コロンブスは「地球は球体である」という考えに基づき、大西洋をひたすら西へ進めばアジア――当時ヨーロッパ人が「インド」と呼んでいた地域――に到達できると確信していました。1492年、スペイン王室の支援を受けて最初の航海に出発します。

たどり着いた先はカリブ海だった

1492年10月12日、コロンブスの船団はバハマ諸島の島(現在のサン・サルバドル島とされる)に到達しました。その後もキューバやイスパニョーラ島などを探索しましたが、これらはすべてアメリカ大陸周辺のカリブ海地域でした。

興味深いことに、コロンブス自身は生涯にわたり、自分が到達した土地をアジアの一部、すなわち「東インド」だと信じ続けました。この誤認から、現地の人々は「インディオ(インド人)」と呼ばれることになり、「西インド諸島」や「インディアン」という名称の由来ともなっています。

まとめ

コロンブスは計4回の航海でカリブ海域や南米大陸沿岸を探索しましたが、東インド諸島(現在のインドネシア一帯)に足を踏み入れることは一度もありませんでした。皮肉なことに、彼の「目的地への到達失敗」こそが、ヨーロッパとアメリカ大陸をつなぐ新時代の幕開けとなったのです。