南アメリカの歴史

ジェームズ・オグルソープがジョージア植民地で禁止した4つのものとは?

ジェームズ・エドワード・オグルソープ(James Edward Oglethorpe)は、1733年にイギリスのジョージア植民地を設立した軍人・政治家です。彼はジョージアを「理想的な新社会」として築くことを目指し、植民地の運営方針として以下の4つのものを禁止しました。

1. アルコール

オグルソープは、ラム酒をはじめとする強い酒類の持ち込みを禁じました。飲酒が勤労意欲や道徳を損なうと考え、勤勉で規律ある社会を作るために設けられた規定です。

2. 弁護士

意外に思われるかもしれませんが、弁護士も禁止の対象でした。これは、紛争が起きた際には当事者同士が直接話し合って解決すべきだとオグルソープが考えていたためです。弁護士の存在が訴訟を増やし、社会を混乱させると懸念されていました。

3. 奴隷制

当時の南部植民地では一般的だった奴隷制も禁止されました。ジョージアは貧しい人々や債務者に新しい生活の場を提供することを目的とした植民地であり、自らの手で働く小農による社会が理想とされていたからです。

4. カトリック教徒

カトリック信者の移住も認められませんでした。南にはスペイン領フロリダがあり、カトリック国であるスペインとの緊張関係が続いていたため、カトリック教徒が敵側と結びつくことを恐れたのが主な理由です。

その後の歴史

これらの厳格な規定は、時間の経過とともに次第に緩和されました。アルコールの禁令は1742年頃に実質的に撤廃され、奴隷制も1750年に正式に容認されるようになりました。それでも、この独自の理想主義的な建国理念は、アメリカ植民地史の中でも非常にユニークなものとして知られています。