この質問には前提に誤りがあります。ハワイは、リリウオカラニ女王の統治が打倒された直後にアメリカ合衆国の領土として併合されたわけではありません。実際には、女王の退位から約5年後の1898年、議会の決議によって正式な併合が行われました。
ハワイ王国の転覆から共和国樹立まで
1893年1月、リリウオカラニ女王は、サンフォード・ドールらアメリカ系移民を中心とする勢力によって王位から追われました。しかし、当時のグローバー・クリーブランド大統領は併合条約の批准を撤回したため、ハワイはすぐにはアメリカに組み込まれませんでした。
その後、臨時政府は1894年に「ハワイ共和国」を樹立し、サンフォード・ドールが初代大統領に就任しました。ハワイは約5年間、独立した共和制国家として存続することになります。
1898年のニューランズ決議による併合
ウィリアム・マッキンリー政権下の1898年7月7日、アメリカ合衆国議会は「ニューランズ決議(Newlands Resolution)」を採択しました。これによりハワイ共和国は正式にアメリカ合衆国へ併合され、1900年には「ハワイ準州」として組織されました。
ここで重要なのは、併合が大統領間の条約ではなく、議会法であるニューランズ決議によって実現したという点です。つまり、ハワイがアメリカの領土となったのは女王打倒の直後ではなく、その5年後のことでした。
その後のハワイ
ハワイは第二次世界大戦や州昇格運動を経て、1959年8月21日に50番目の州として連邦に加盟し、現在のハワイ州となりました。