南アメリカの歴史

湾岸戦争の最初の一撃は誰が放ったのか?使用された兵器とは?

湾岸戦争の最初の発砲を行ったのはイラク

1991年1月17日未明、多国籍軍による対イラク空爆作戦「砂漠の嵐作戦(オペレーション・デザート・ストーム)」が開始されました。この歴史的な開戦の瞬間、最初の発砲を行ったのはイラク側だったと伝えられています。

背景には、1990年8月2日にイラクがクウェートに侵攻したことがあります。国連が定めた撤退期限(1991年1月15日)が過ぎてもイラク軍がクウェートから撤収しなかったため、多国籍軍は武力行使に踏み切りました。

そして開戦直後、イラク空軍の戦闘機が緊急発進し、飛来しつつある多国籍軍の航空機に向けて先制攻撃を仕掛けたのです。これが湾岸戦争における「最初の発砲」とされています。

使用された兵器:イラク空軍のMiG-29戦闘機

最初の発砲に用いられたのは、ソ連製の主力戦闘機MiG-29(フルクラム)です。当時のイラク空軍が保有していた最強クラスの戦闘機であり、開戦の夜、これらの機体は基地から緊急離陸し、米軍の早期警戒管制機(AWACS)を攻撃目標として迎撃に向かいました。

AWACSは大型レーダーを搭載し、広範囲の空域を監視しながら味方戦闘機を誘導する「空飛ぶ司令塔」です。多国籍軍の空襲作戦全体を支える中核的な存在であり、イラク側にとっては最優先で排除すべき脅威でした。

なお、この夜の交戦でMiG-29の攻撃は成功せず、多国籍軍のAWACSを撃墜するには至りませんでした。それでも、圧倒的な多国籍軍の戦力を前に開戦直後から果敢に立ち向かったイラク戦闘機の動きは、湾岸戦争の幕開けを象徴するエピソードとして知られています。

まとめ

湾岸戦争の最初の発砲はイラクによって行われ、使用された兵器はイラク空軍のMiG-29戦闘機(米軍AWACS機への攻撃)でした。開戦初日のこの交戦は、その後の圧倒的な空戦力差を物語る出来事でもありました。