アメリカ独立以前の南部植民地では、温暖な気候と長い生育期間を活かした農業が盛んに行われていました。農民たちが栽培していた作物は、大きく「換金作物(キャッシュクロップ)」と「主食作物」の2つに分けられます。
換金作物(キャッシュクロップ)
ヨーロッパへ輸出して利益を得る目的で栽培されたのが換金作物です。これらは南部植民地経済の中核を担いました。
- タバコ:バージニア植民地を代表する作物で、当時最大の輸出品でした。
- 米:サウスカロライナやジョージアの湿地帯で大規模に生産されました。
- 藍(インディゴ):青色染料の原料として、繊維産業が発展していたイギリスで高い需要がありました。
主食作物
農民自身や家族、使用人の食料、そして家畜の飼料として栽培されたのが主食作物です。
- トウモロコシ
- 小麦
- 大麦
- エンバク(オート麦)
- サツマイモ
- ピーナッツ
- カボチャ
- スクワッシュ(西洋カボチャ類)
- 豆類
まとめ
南部植民地では、タバコ・米・藍といった換金作物がプランテーション経済を支える一方、トウモロコシや小麦、サツマイモなどの主食作物が人々の日々の暮らしを支えていました。この二本立ての農業構造こそが、南部植民地社会の特徴を形作っていたのです。