北米のイギリス植民地の中で、最初に奴隷制度を合法化したのはバージニア植民地です。
1661年の法律がもたらしたもの
1661年、バージニアの植民地議会は、アフリカ人奴隷およびその子孫を「財産」とみなし、白人と同等の権利を持たないことを定める法律を可決しました。この法律により、奴隷の身分は世代を超えて固定され、子どもたちは親の奴隷として生まれる運命を背負うことになりました。
アメリカにおける奴隷制の出発点
この1661年の法制は、後のアメリカ合衆国における奴隷制度の礎となりました。その後、1662年には母親の身分に従って子どもの身分を決める法律(パルタス・セクイトゥール・ヴェントレム)が追加され、奴隷制はさらに強固なものになっていきました。
こうして確立された奴隷制度は、1865年の奴隷解放宣言と憲法修正第13条による廃止まで、200年以上にわたって続くことになります。バージニアで始まったこの制度は、やがて南部諸州の経済、特にタバコや綿花のプランテーション経済を支える基盤となり、アメリカ史全体に深い影響を残しました。