ヨークタウン包囲戦――海と陸からの完全包囲
1781年、アメリカ独立戦争の帰趨を決めたヨークタウンの戦い。チャールズ・コーンウォリス将軍率いるイギリス軍は、海上と陸上の両方から完全に包囲され、逃げ場を失っていきました。ここでは、イギリス軍がどのようにして追い詰められていったのかを解説します。
フランス艦隊による海上封鎖
ド・グラス提督率いるフランス艦隊は、数においても戦術においてもイギリス海軍を圧倒し、チェサピーク湾での海戦でこれを退けました。その結果、コーンウォリス軍は海上から援軍や物資を受け取る手段を完全に絶たれ、孤立無援の状態に陥りました。
米仏連合米仏連合軍による陸からの包囲
一方、陸ではジョージ・ワシントン将軍率いる大陸軍と、ロシャンボー将軍が指揮するフランス遠征軍が協同で南下し、コーンウォリスの部隊を取り囲みました。連合軍は補給線を断ち切り、撤退や脱出のルートをことごとく封鎖することに成功したのです。
激しい包囲攻撃
包囲網が完成すると、米仏連合軍はヨークタウンへの総攻撃を開始しました。重砲による激しい砲撃がイギリス軍の陣地を揺るがし、連合軍は塹壕と要塞を次々と築き上げて包囲網を強化。コーンウォリス軍の動きは日ごとに狭められていきました。
ついに迎えた降伏の日
もはや勝機がないことを悟ったコーンウォリス将軍は、1781年10月19日、米仏連合軍に対して正式に降伏しました。この決定的な敗北はアメリカ独立戦争における重大な転換点となり、北米戦線における大規模な軍事作戦は事実上終結することとなったのです。