アメリカ移民第二波の背景
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、アメリカ合衆国には大規模な移民の第二波が押し寄せました。その背景には、経済的な機会、政治・宗教的自由の追求、そして家族との再会といった、さまざまな要因が絡み合っていました。
1. 経済的な機会
この時期、アメリカは急速な工業化を遂げており、鉱業、製造業、建設業などの産業では労働力が大幅に不足していました。安定した仕事とより高い賃金を求めて、多くの人々が新天地アメリカへと渡りました。
2. 政治的・宗教的自由の追求
母国での政治的弾圧や宗教的迫害から逃れるために移住した人々も少なくありませんでした。言論の自由、集会の自由、信教の自由が保障されたアメリカは、自由を求める人々にとって希望の地だったのです。
3. 家族との再会(家族再統合)
すでにアメリカに定住している親族を持つ移民も多くいました。彼らは家族と再会し、自分自身と子どもたちのためにより良い生活を築くことを目指して渡米しました。
第二波移民の主な出身グループ
南欧・東欧からの移民
1880年から1920年までの約40年間に、イタリア人、ポーランド人、ロシア人、ユダヤ人など、実に2,000万人以上の移民が南ヨーロッパおよび東ヨーロッパからアメリカへ移住しました。
メキシコからの移民
1910年から1920年にかけて起こったメキシコ革命により、安全と経済的機会を求めて多くのメキシコ人がアメリカへ避難しました。
日本人移民
1880年から1924年にかけて、10万人以上の日本人がアメリカに移住しました。その多くは西海岸の農業労働者として働くために渡った人々です。
中国人移民
1882年に成立した中国人排斥法(Chinese Exclusion Act)により、中国からの移民は厳しく制限されました。しかしそれでも、一部の中国人は不法に入国したり、学生・商人・専門職として正規に入国したりする道を選びました。