答え:「同時決議」というプロセス
この事例で示されているのは、同時決議(concurrent resolution)と呼ばれるプロセスです。
同時決議とはどのような仕組みか
同時決議とは、アメリカ合衆国連邦議会の両院、すなわち下院と上院の双方で可決される決議を指します。最大の特徴は、大統領の署名を必要としないという点です。
同時決議は、特定の問題に関する連邦議会としての意思や見解を表明するために用いられますが、あくまで議会内部の意思表示にとどまり、法律としての効力は持ちません。
修正第21条における実際の手続き
修正第21条の場合、連邦議会は同時決議を可決することによってこの修正条項を提案しました。その後、修正条項を正式に発効させるためには、全州の4分の3に相当する州において、州会議(特別に招集された批准会議)による批准が行われる必要がありました。
補足:修正第21条の歴史的背景
修正第21条は1933年12月に批准され、禁酒法を定めた修正第18条を廃止したことで広く知られています。通常、憲法修正条項の批准は各州の州議会が担いますが、修正第21条のみは例外的に州会議方式が採用されました。これは、禁酒法の存続を望む勢力の影響を受けやすい州議会を経由せず、より民意に近い形で批准を実現する狙いがあったとされています。