南アメリカの歴史

1865年春、アメリカ南部で何が起こったのか?南北戦争終結への激動の日々

1865年の春は、アメリカ史における重大な転換点となりました。南北戦争はこの時期に終局を迎え、ロバート・E・リー将軍率いる南軍が、ユリシーズ・S・グラント将軍指揮下の北軍にバージニア州アポマトックス・コートハウスで降伏し、4年に及ぶ内乱が事実上終結したのです。

1865年春の主要な出来事タイムライン

2月〜3月:和平交渉と北軍の攻勢

1865年2月3日:バージニア州ハンプトンで「ハンプトン・ローズ会議」が開催されました。エイブラハム・リンカーン大統領と南軍副大統領アレクサンダー・H・スティーブンスが対面し、戦争の平和的終結を目指して協議しましたが、合意には至りませんでした。

1865年3月4日:リンカーンが2期目の大統領就任式を挙行。就任演説では「堅実でありながら公正な平和」を国民に呼びかけました。

1865年3月9日:ウィリアム・T・シャーマン将軍率いる北軍が「カロライナ方面作戦」を開始。ノースカロライナ州ローリーとサウスカロライナ州コロンビアの攻略を目標としました。

1865年3月17日:シャーマン軍がノースカロライナ州ファイエットビルを占領。

1865年3月25日:北軍がアラバマ州セルマを確保。ここは南軍にとって重要な兵器製造および補給の中心地でした。

4月:首都陥落から降伏、そして悲劇へ

1865年4月1日:フィリップ・シェリダン将軍指揮下の北軍が、南軍の重要な補給拠点であるバージニア州ピーターズバーグを攻略。

1865年4月2日:南部連合の首都バージニア州リッチモンドが北軍の手に落ち、リー将軍とその軍勢は西方への撤退を余儀なくされました。

1865年4月9日:リー将軍率いる北バージニア軍が、アポマトックス・コートハウスにおいてグラント将軍の北軍に正式に降伏。これにより南北戦争は事実上の終結を迎えました。

1865年4月14日:リンカーン大統領が、ワシントンD.C.のフォード劇場にて南軍支持者の俳優ジョン・ウィルクス・ブースによって暗殺されました。勝利の喜びのただ中での悲劇に、全米は深い衝撃を受けました。

5月:戦争の正式な幕引き

1865年5月26日:テキサス州ガルベストンにて、南軍のエドマンド・カービー・スミス将軍が残存部隊の降伏に同意。これをもって南北戦争は正式に終結しました。

まとめ

1865年春の一連の出来事は、アメリカを分裂させた4年間の内乱に終止符を打ち、国を和解と復興(レコンストラクション)への道へと導きました。和平交渉の失敗から始まり、相次ぐ要所の陥落、リー将軍の降伏、そしてリンカーン暗殺という悲劇まで――この激動の数ヶ月は、アメリカの歴史における最も重要な転換期の一つとして記憶されています。