南アメリカの歴史

プエルトリコに上陸したアメリカ軍の司令官は誰?ネルソン・マイルズ将軍と1898年の米西戦争

プエルトリコ作戦を指揮したのはネルソン・A・マイルズ将軍

1898年の米西戦争中、プエルトリコに上陸したアメリカ軍を指揮したのは、当時アメリカ陸軍の総司令官を務めていたネルソン・アップルトン・マイルズ(Nelson Appleton Miles)少将です。

マイルズ将軍は1898年7月25日、約3,000名以上の部隊を率いてプエルトリコ南西部の港町グアニカ(Guánica)に上陸しました。これが「プエルトリコの戦役」と呼ばれる一連の作戦の始まりであり、彼はその後、短期間ながらプエルトリコの初代軍政長官も務めています。

米西戦争とプエルトリコの戦役

米西戦争は1898年4月に開戦しました。主戦場はキューバでしたが、アメリカはカリブ海における戦略的拠点の確保を目指し、プエルトリコへの進攻も計画していました。

グアニカ上陸後、アメリカ軍はヤウコ、ポンセ、コアモ、アレシボなど島内各地で小規模な戦闘を行いました。スペイン側の抵抗は限定的で、アメリカ軍は島の大部分を比較的短期間で掌握することに成功しています。

正式な領有移転はパリ条約による割譲

プエルトリコがアメリカ領となった経緯には、実は二つの側面があります。まず軍事力による上陸・占領があり、その後に外交手続きによる正式な割譲が行われたのです。

1898年8月12日に予備的な休戦協定が結ばれ、同年12月10日にはパリ条約が調印されました。この条約により、スペインはプエルトリコ(およびグアム、フィリピン)をアメリカに割譲し、キューバの独立を承認しました。

つまり「侵略はなかった」と断言するのは正確ではなく、軍事上陸と条約による割譲が組み合わさった結果としてプエルトリコはアメリカ領になったと理解するのが適切です。

まとめ

プエルトリコに上陸したアメリカ軍の司令官はネルソン・A・マイルズ将軍です。彼は1898年7月25日のグアニカ上陸作戦を指揮し、同年末のパリ条約によってプエルトリコは正式にアメリカへ割譲されました。現在、プエルトリコは米国の自治連邦区(自由連合州)として独自の地位を保っています。