「機関銃は第一次世界大戦で発明された」と思われがちですが、実は機関銃そのものは第一次世界大戦よりも前にすでに存在していました。ここでは、その発明の経緯と、大戦での実際の使われ方について解説します。
発明者はアメリカ人——ハイラム・マキシム
世界初の本格的な機関銃を発明したのは、アメリカ合衆国出身の発明家ハイラム・マキシム(Hiram Maxim)です。彼は1884年、反動(リコイル)を利用して自動装填を行う世界初の機関銃を開発しました。
それまでのガトリング銃などの速射兵器は手動で操作する必要がありましたが、マキシムの設計では発射時の反動エネルギーを使って排莢と装填を自動的に行うため、トリガーを押し続けるだけで連続射撃が可能になりました。水冷式の銃身と布製の弾帯と組み合わせることで、従来の兵器とは比較にならない持続火力を実現したのです。
イギリス軍とドイツ軍の両方で採用
興味深いことに、この「マキシム機関銃」は特定の一国だけの武器にとどまりませんでした。マキシム自身は後にイギリスへ移住し、その設計はヴィッカース社によって改良・量産されてイギリス陸軍に採用されました。
一方、ドイツ側もマキシムの設計をもとに独自の派生型を開発し、第一次世界大戦でドイツ軍の主力機関銃となったMG08として採用しました。つまり、第一次世界大戦では敵対関係にあったイギリス軍とドイツ軍の双方が、同じ起源を持つマキシム系機関銃を使用していたことになります。
まとめ
機関銃を最初に発明したのはアメリカ出身の発明家ハイラム・マキシムで、その発明は1884年のことです。第一次世界大戦では、このマキシム機関銃とその派生型がイギリス軍・ドイツ軍の双方で使用され、塹壕戦の様相を一変させるほど大きな影響を与えることになりました。