南アメリカの歴史

アメリカ南西部を探検したのは誰?コロナドの遠征をわかりやすく解説

アメリカ南西部を最初に探検したヨーロッパ人として知られるのは、スペインの征服者(コンキスタドール)フランシスコ・バスケス・デ・コロナド(Francisco Vásquez de Coronado)です。
正解はこの人物であり、16世紀半ばの大遠征によって、現在のアメリカ合衆国南西部の姿が初めてヨーロッパ世界に知られることになりました。

コロナド遠征とは

1540年から1542年にかけて、コロナドは約300人のスペイン人兵士と多数の先住民の同盟者を率い、伝説上の「黄金の七都市(シボラ)」を求めて北への大遠征を実施しました。この遠征は、金銀財宝の発見こそ叶いませんでしたが、広大な未知の土地を地図に刻む歴史的な旅となりました。

探検した主な地域

コロナド一行の足跡は、現在のアメリカ南西部から中央平原部まで、驚くほど広い範囲に及んでいます。

リオグランデ川流域

現在のニューメキシコ州を流れるリオグランデ川沿いには、プエブロと呼ばれる先住民の集落が点在していました。コロナドはこれらの村々を訪れ、越冬のための拠点を築きながら探索を進めました。

ニューメキシコからカンザスへ

遠征隊はニューメキシコ州にとどまらず、アリゾナ州やテキサス州、オクラホマ州を経由し、東は現在のカンザス州中部にまで到達したとされています。これは、北米内陸部へヨーロッパ人が踏み入った最も早い記録の一つです。

「黄金の七都市」は実在したのか

残念ながら、コロナドが夢見た黄金に輝く都市は存在しませんでした。遠征隊が「黄金の都市」と思い込んだのは、強い日差しを受けてきらめいて見えた先住民ズニ族の土造りの町だったと言われています。
一方で、遠征隊の一部はグランドキャニオンを最初に目撃したヨーロッパ人となっており、この点でも探検史上重要な意味を持っています。

遠征のその後と歴史的評価

金も銀も見つからないまま帰還したコロナドは、遠征の失敗責任を問われて公職を退きました。しかし、彼の旅路を記録した報告書は、当時のアメリカ南西部の地理や先住民の暮らしを知る貴重な史料として、現代の歴史研究にも活用されています。

このように、「アメリカ南西部を探検したのは誰か?」という問いの答えは、フランシスコ・バスケス・デ・コロナドです。彼の遠征は富の発見には終わりましたが、アメリカ南西部の歴史の出発点を示す出来事として今も語り継がれています。