南北戦争において、北軍(アメリカ合衆国側)が最初に立てた南部攻略計画は、「アナコンダ計画」と呼ばれています。
この計画は、巨大な蛇が獲物を締め上げていくように、南部連合を包囲し、徐々に力を弱らせながら打ち倒すという長期戦略でした。主な内容は以下の3つです。
1. 海岸線の海上封鎖
北軍海軍が南部連合の海岸線を封鎖することで、最大の輸出品である綿花の輸出を妨げるとともに、ヨーロッパからの武器や軍需物資の輸入を遮断しました。これにより南部経済への深刻な打撃が期待されました。
2. ミシシッピ川の掌握
北軍はミシシッピ川を制圧し、川沿いを支配下に置くことで、南部連合を東西に二分しました。これにより、テキサス州やアーカンソー州などの西部諸州から東部へ兵員や物資を送ることが困難になりました。
3. 南北からの挟撃
北軍陸軍は北部から南下すると同時に南方面からも攻勢をかけ、南部連合の領土を順次奪取。最終的には首都であるバージニア州リッチモンドを孤立させ、陥落へと追い込むことを目標としました。
アナコンダ計画は当初、緩慢すぎるとして批判も受けましたが、戦争が長期化するにつれてその有効性が証明され、実際に北軍勝利の基盤となる戦略となりました。