大西洋奴隷貿易(三角貿易)を通じて、推計1,250万人以上のアフリカ人がアメリカ大陸へ強制的に連れて行かれたとされています。そのうち約1,070万人が、過酷な航海として知られる「ミドル・パッセージ」を生き延びて到着しました。
18世紀に集中した奴隷貿易
奴隷貿易は16世紀初頭から19世紀半ばまで約350年間続きましたが、その大部分となる約1,000万人近くが18世紀に到着しています。砂糖、タバコ、綿花などを生産するプランテーション経済が拡大し、労働力需要が急増したことが大きな背景です。
主な行き先
到着した奴隷の行き先を見ると、最も多かったのはブラジルで約480万人、次いでイギリス領カリブ海諸島やフランス領西インド諸島が続きます。一方、現在のアメリカ合衆国にあたる北米大陸本土へ直接連れて行かれたのは約39万人にとどまりました。
航海中の犠牲者
アフリカを出発した人々の多くは、狭く不衛生な船内環境や栄養失調、伝染病などにより、海を渡り切ることができませんでした。出発時と到着時の人数の差から、約15%前後が航海中に命を落としたと推計されています。この数字には、アフリカ内陸部での捕獲や海岸までの移送、到着後の「順応期」に亡くなった人々は含まれていません。