アメリカの首都はワシントンD.C.
「人口で見るとアメリカの首都はどこか」という問いには、少し注意が必要です。アメリカ合衆国の首都はワシントンD.C.(ワシントン・コロンビア特別区)ですが、これは「人口が最も多い都市」という意味ではありません。首都と最大都市は、必ずしも一致しないのです。
首都と最大人口都市は別の都市
ワシントンD.C.の人口は約70万人程度で、アメリカ国内の都市としては中規模にすぎません。一方、アメリカで最も人口が多い都市はニューヨーク市であり、その人口は800万人を大きく超えています。つまり、両都市の間には10倍以上の人口差があることになります。
なぜ首都と最大都市が異なるのか
アメリカでは、首都を政治の中立的な中心地として機能させるため、あえて既存の大都市とは別の場所に新たな都市を建設しました。1790年の首都立地法(レジデンス法)に基づき、ポトマック川沿いの土地が選ばれ、計画都市として整えられたのがワシントンD.C.です。ニューヨークやフィラデルフィアといった当時の主要都市との均衡を図る意図もあったとされています。
世界を見ても同じ傾向
実は、「首都=最大都市」は世界的に見ても決して一般的ではありません。日本のように東京が首都かつ最大都市である国もある一方で、以下のような例があります。
- オーストラリア:最大都市はシドニー、首都はキャンベラ
- カナダ:最大都市はトロント、首都はオタワ
- ブラジル:最大都市はサンパウロ、首都はブラジリア
これらの国々では、政治機能を特定の都市に集中させすぎない目的で、比較的規模の小さい都市や計画都市を首都に据えています。
まとめ
- アメリカの首都はワシントンD.C.(人口約70万人)
- アメリカで最も人口が多いのはニューヨーク市(人口800万人超)
- 首都は政治の中心地として計画的に建設されたものであり、人口規模とは直接の関係がない
このように、アメリカの首都はワシントンD.C.ですが、人口という観点ではニューヨーク市が断トツの第一位であることを覚えておきましょう。