アメリカ合衆国で最初に販売された粘着式切手は、1847年7月1日に発行されました。この切手は「郵政省版(Post Office Issue)」、あるいは「1847年版(1847 Issue)」として知られています。
1847年版切手の背景
それまでのアメリカでは、郵便料金は主に受取人が支払う仕組みで、一部の郵便局長が独自に発行する暫定切手(provisional stamps)が使われることもありました。連邦政府による全国共通の切手が登場したことで、郵便料金の前払い制度が本格的に確立されました。
デザインと種類
この最初の切手シリーズは、Rawdon Wright Hatch(ロードン・ライト・ハッチ)とJames Smillie(ジェームズ・スミリー)によってデザイン・彫刻されました。第1次シリーズには以下の2種類が含まれていました。
- 5セント切手: 初代大統領ジョージ・ワシントンの肖像
- 10セント切手: ベンジャミン・フランクリンの肖像
5セント切手は300マイル以内宛ての手紙用、10セント切手はそれより遠距離宛ての手紙用に使われました。フランクリンとワシントンという建国の父たちの肖像を採用したことは、その後のアメリカ切手の伝統にも大きな影響を与えました。