1925年ピースダラー(Peace Dollar)は、第一次世界大戦の終結と平和への願いを込めて鋳造されたアメリカ合衆国の1ドル銀貨です。表面には自由の女神の横顔、裏面には岩の上に止まった鷲(イーグル)が描かれていることから、「ピースイーグルダラー」と呼ばれることもあります。
1925年のフィラデルフィア版は約1,019万枚と発行数が多く、流通品であれば比較的入手しやすいコインです。しかし、保存状態(グレード)が良いほど価値は急激に上がり、未使用クラスでは価格が一気に跳ね上がります。また、発行数の少ない1925-S(サンフランシスコ)版はさらに希少性が高い点にも注目しましょう。
1925年ピースダラーのグレード別価値
以下は、各グレードにおけるおおよその市場価格(米ドル)です。銀相場やコイン市場の需給によって変動するため、あくまで目安としてご覧ください。
- Good(グッド):約58ドル
- Fine(ファイン):約71ドル
- Very Fine(ベリーファイン):約89ドル
- Extremely Fine(エクストリームリー・ファイン):約275ドル
- About Uncirculated(準未使用):約650ドル
- Uncirculated(未使用):約4,949ドル
グレードの簡単な見分け方
Good〜Fine:摩耗が進んでおり、女神の髪のディテールや鷲の羽の一部がつぶれています。
Very Fine〜Extremely Fine:主要なディテールがはっきり残り、髪の毛筋や羽毛の輪郭が確認できます。
About Uncirculated〜Uncirculated:ほぼ摩耗がなく、未使用品は鋳造時の光沢(ミントラスター)が残っています。
価値を左右する主な要素
同じ1925年ピースダラーでも、以下の要素によって査定額は大きく変わります。
- グレード(保存状態):最も影響が大きい要素です。わずかな擦れや傷の有無で価格が数倍変わることもあります。
- 銀地金としての価値:この銀貨は銀90%・銅10%で作られており、含有銀量は約0.77オンス。銀相場の上昇は下限価格を押し上げます。
- 鑑定スラブの有無:PCGSやNGCなどの第三者鑑定機関による評価済みコインは信頼性が高く、高値で取引されやすくなります。
- トーン(経年変色):美しい虹色のトーンがある場合は、プラス評価につながることがあります。
高く売るためのポイント
コインを無理に磨いたり洗浄したりすると価値が大きく下がるため、絶対に行わないでください。保管にはフリップや専用ケースなどの無酸素材を使い、湿気を避けることが大切です。売却前には複数の買取業者やコインショップで相見積もりを取り、状態に自信がある場合は鑑定機関への提出も検討するとよいでしょう。
1925年ピースダラーは状態次第で数万円から数十万円の価値を持つ魅力的な銀貨です。お手持ちのコインの状態を正しく把握し、適切なタイミングでの売却をご検討ください。