南アメリカの歴史

ハイチ独立、ニューオーリンズ買収の申し出、ルイジアナ売却――最初に起きた出来事はどれ?

問題:最初に起きた出来事はどれ?

次の3つの出来事のうち、最も早く起こったのはどれでしょうか。

  • A:ハイチがフランスから独立を勝ち取る
  • B:アメリカ合衆国がニューオーリンズの買収を申し出る
  • C:ナポレオンがルイジアナ領土をアメリカに売却する

答え

正解は「A:ハイチがフランスから独立を勝ち取る」です。

ハイチは、フランスの植民地支配に対する革命に成功した後、1804年1月1日に独立を宣言しました。これは、植民地の人々が自らの力で宗主国に立ち向かい、独立を勝ち取った歴史上きわめて重要な出来事です。

ハイチ革命の流れ

当時のハイチはフランス領サン=ドマングと呼ばれ、砂糖やコーヒーの生産を支えるために、多くの人々が過酷な状況に置かれていました。1791年には大規模な反乱が勃発し、トゥサン・ルヴェルチュールらの指導のもとで独立運動は勢いを増していきます。

権力を握ったナポレオンは植民地の再奪回を目指して大軍を送り込みますが、黄熱病の流行とジャン=ジャック・デサリーヌ率いる抵抗軍の粘り強い戦いによって遠征は挫折。1803年11月のヴェルティエールの戦いで決定的な勝利を収めると、翌1804年1月1日、ハイチは独立を宣言し、新たな国家としての歴史を歩み始めました。

もう一つの選択肢とのつながり

一方、Bの「ニューオーリンズ買収の申し出」とCの「ルイジアナ売却」も、同時代のアメリカ史における重大な転換点です。1802年にニューオーリンズ港へのアクセスが脅かされると、トマス・ジェファーソン大統領はフランスとの交渉に乗り出し、その結果、1803年のルイジアナ買収へとつながりました。

注目すべきは、これらの出来事が互いに密接に関連している点です。ハイチでの遠征に失敗したナポレオンは、北米における野心を断念せざるを得なくなり、広大なルイジアナ領土を手放す決断を下します。つまり、ハイチの人々の闘いが、アメリカ大陸全体の歴史を大きく動かしたといえるのです。