大西洋奴隷貿易において、アフリカから連れ去られた人々は、新大陸の広範な地域に直接輸入されました。主な行き先は、北アメリカ(13植民地、現在のアメリカ合衆国)、ラテンアメリカ、そしてカリブ海地域の3つに大きく分けられます。
北アメリカ(13植民地・現在のアメリカ合衆国)
イギリス領13植民地、すなわち現在のアメリカ合衆国には、プランテーション経済を支える労働力として奴隷が直接輸入されました。特にバージニアやサウスカロライナなどの南部植民地では、タバコや稲作の生産のために多くの奴隷が必要とされていました。
ラテンアメリカ
ラテンアメリカ、とりわけポルトガル領ブラジルは、奴隷貿易全体の中で最大の受け入れ地でした。ブラジルでは砂糖プランテーション、後に金鉱山やコーヒー農園での過酷な労働に、膨大な数の人々が従事させられました。
カリブ海地域
ジャマイカ、バルバドス、ハイチ(当時はフランス領サン=ドマング)などのカリブ海の島々も、主要な奴隷の輸入先でした。これらの島々では砂糖産業が経済の中心であり、非常に多くの奴隷が酷使されました。
数字で見る奴隷貿易の実態
歴史学者の推計によれば、大西洋奴隷貿易で約1,200万人以上のアフリカ人が船に積まれ、そのうち約1,070万人が新大陸に到着したとされています。興味深いことに、北アメリカに直接輸入されたのは全体のごく一部(約40万人強)にとどまり、大多数はカリブ海とブラジルに送られました。