南アメリカの歴史

グラントは、戦争で相手を打ち負かすことができると信じていましたか?

グラントの戦略観:消耗戦による勝利への信念

ユリシーズ・S・グラント将軍は、南北戦争(アメリカ内戦)の本質は、相手側を疲弊させ、消耗させることにあると確信していました。彼はこの戦争を南部諸州の連邦離脱をめぐる闘いとして捉え、その勝敗はどちらの側が先に耐えきれなくなるかにかかっていると考えていたのです。

資源と兵力の優位を活かした消耗戦

グラントの戦略思想の中核にあったのは、北軍が南軍よりも圧倒的に多くの人員と物資を有しているという認識でした。そのため彼は、奇策や一発逆転を狙うのではなく、継続的な攻撃によって南軍の戦力を少しずつ削り取り、相手が戦い続ける能力を失うまで追い込むことを目指しました。

1864年のオーバーランド方面作戦

この信念が最も明確に表れたのが、1864年に始まったオーバーランド方面作戦です。グラントはロバート・E・リー将軍率いる北バージニア軍に対し、荒野の戦いからコールドハーバーの戦いに至るまで、自軍に損害が出ても攻勢を止めることなく、絶え間ない圧力をかけ続けました。敵を追い詰め続けるという姿勢こそが、彼の言う「相手を打ち負かす」方法だったのです。

まとめ

つまりグラントは、南北戦争が単独の決定的な戦闘で決まるものではなく、北軍の物的・人的優位を背景とした消耗戦の末に、南軍が疲弊しきった時点で終わると信じていました。この戦略は最終的に成功し、1865年4月のアポマトックス・コートハウスにおけるリーの降伏へとつながりました。