南アメリカの歴史

南米を植民地化したヨーロッパ5カ国とは?各国の歴史と影響を解説

南米大陸は、15世紀末から19世紀にかけて、主に5つのヨーロッパ諸国によって植民地化されました。それぞれの国がもたらした言語や文化の影響は、今日の南米諸国にも色濃く残っています。

南米を植民地化した5つのヨーロッパ諸国

1. スペイン

スペインは南米で最も広範な植民地帝国を築いた国です。1492年のコロンブスの航海以降、現在のコロンビア、ベネズエラ、エクアドル、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイなど、大陸の大部分を支配しました。特に1533年のインカ帝国征服は有名です。このため、南米の多くの国々では今もスペイン語が公用語となっています。

2. ポルトガル

ポルトガルは1494年のトルデシリャス条約に基づき、ブラジルを植民地化しました。1500年にペドロ・アルヴァレス・カブラルがブラジルに到達して以来、約300年間にわたってポルトガル領として発展し、1822年に独立を果たすまで統治が続きました。ブラジルが南米唯一のポルトガル語圏の国であるのは、この歴史的背景によるものです。

3. イギリス

イギリスは19世紀初頭、ギアナ地方の一部を獲得し、「イギリス領ギアナ」(現在のガイアナ)として統治しました。また、南大西洋のフォークランド諸島(マルビナス諸島)については、現在もイギリスが実効支配を続けています。

4. フランス

フランスは南米北部の「フランス領ギアナ」(仏領ギアナ)を植民地化しました。興味深いことに、この地域は現在もフランスの海外県であり、フランス共和国の一部として位置づけられています。そのため、EUの地域として扱われる珍しい存在でもあります。

5. オランダ

オランダは17世紀以来、「オランダ領ギアナ」(現在のスリナム)を支配しました。同地域は1975年に独立するまで、長くオランダの植民地として統治されていました。現在もオランダ語が公用語の一つとして使われています。

植民地時代が残した遺産

19世紀初頭には、シモン・ボリバルやホセ・デ・サン=マルティンらの指導による独立運動が起こり、南米のほとんどの国々が独立を果たしました。しかし、言語、宗教(カトリック)、法制度など、植民地時代の影響は現代の南米社会に深く根付いており、大陸の多様な文化形成の基盤となっています。