南アメリカの歴史

世界には何人の女王がいる?現役の女王・王妃の最新一覧と解説

「世界には何人の女王がいますか?」――この質問への答えは、「女王」をどう定義するかによって大きく変わります。自らが君主として国を統治する「女王(Queen Regnant)」なのか、それとも国王の配偶者である「王妃(Queen Consort)」なのか。この記事では、その違いを踏まえたうえで、世界の女性王室メンバーの最新状況をわかりやすく解説します。

「女王」と「王妃」の違いとは?

女王とは、自身が国家元首として君臨し、統治権を持つ女性君主のことです。一方、王妃は国王の妻であり、儀礼的な役割を担うものの、統治権限はありません。英語圏では両者を「Queen Regnant(統治する女王)」と「Queen Consort(王妃)」と明確に区別しています。

現在、世界に「女王」は何人いる?

結論から言うと、2024年1月以降、世界に現役の女王(女性君主)は存在しません。

イギリスのエリザベス2世女王は、2022年9月に崩御するまで70年にわたりイギリスをはじめとする英連邦王国の君主でした。また、デンマークのマルグレーテ2世女王はヨーロッパ最後の現役女王として君臨していましたが、2024年1月14日に息子のフレゼリク10世へ譲位しました。これにより、近代史上まれに見る「女王不在」の時代が訪れています。

世界の主な現役王妃一覧

女王はいませんが、各国の王室には今も多くの王妃が健在です。代表的な現役王妃は以下の通りです。

  • イギリス:カミラ王妃(チャールズ3世国王の妻)
  • オランダ:マキシマ王妃(ウィレム=アレクサンダー国王の妻)
  • ベルギー:マティルド王妃(フィリップ国王の妻)
  • スペイン:レティシア王妃(フェリペ6世国王の妻)
  • ノルウェー:ソニア王妃(ハーラル5世国王の妻)
  • スウェーデン:シルヴィア王妃(カール16世グスタフ国王の妻)
  • ヨルダン:ラーニア王妃(アブドゥッラー2世国王の妻)
  • ブータン:ペマ王妃(ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王の妃)
  • レソト:マセナテ・モハト・セエイソ王妃(レツィエ3世国王の妻)

このほか、日本の雅子さまのような「皇后」、マレーシアのように国王が輪番制を採る国の王妃なども存在します。

なぜ「エリザベス2世が15人いる」ようなリストがあったのか

かつてネット上では、エリザベス2世女王がイギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ジャマイカなど15か国分の女王として繰り返し列挙されたリストが出回っていました。これは誤りではなく、彼女が複数の独立国家に共通する君主として即位していたためです。エリザベス2世は各国ごとに「カナダの女王」「オーストラリアの女王」というように法的に別個の君主でありながら、同一人物でした。ただし、2022年の崩御後はこれらの国々すべてがチャールズ3世を新たな国王として迎えています。

まとめ

「女王」を統治する女性君主と定義すれば、2024年以降その人数は0人です。一方、国王の配偶者である王妃は世界各国におり、イギリスのカミラ王妃やヨルダンのラーニア王妃など、9名前後の現役王妃が王室活動を行っています。今後はスウェーデンのヴィクトリア皇太子やスペインのレオノール王女など、次世代の女性君主の登場にも注目が集まります。