ラテンアメリカの先住民国家を征服したのはスペインとポルトガル
まず前提として、「インド諸国」という表現には注意が必要です。ラテンアメリカにおける「インディオ(Indians)」とは、コロンブスが新大陸をインドと誤認したことに由来する、アメリカ先住民を指す歴史的な呼称です。つまり、この問いの答えは「ラテンアメリカの先住民文明を征服したヨーロッパの国」を尋ねるものとなります。
結論から言えば、ラテンアメリカの偉大な先住民国家を征服したのは、スペインとポルトガルの2か国です。
スペインによる征服
スペインは16世紀に、当時アメリカ大陸で最も栄えていた二大先住民文明を征服しました。1519年から1521年にかけて、エルナン・コルテス率いる遠征隊がメキシコ中央部のアステカ帝国を滅ぼし、続いて1532年から1533年にはフランシスコ・ピサロがペルーのインカ帝国を征服しました。これにより、メキシコから南米西部に至る広大な地域がスペインの植民地となりました。
ポルトガルによる征服
一方、ポルトガルは現在のブラジルにあたる南米東部を植民地化しました。1500年にペドロ・アルヴァレス・カブラルがブラジルに到達して以降、ポルトガルは沿岸部から内陸へと勢力を拡大し、世界最大級のポルトガル語圏となる広大な植民地を築き上げました。
トルデシリャス条約と勢力分割
1494年に締結されたトルデシリャス条約により、スペインとポルトガルの新大陸における勢力範囲があらかじめ定められました。この取り決めに基づき、中南米大陸の大部分はイベリア半島の2か国によって分割・統治されることになったのです。
まとめ
なお、イギリス、フランス、オランダなどの他のヨーロッパ諸国も、カリブ海地域やギアナ地方など一部を植民地化しました。しかし、アステカやインカといった大規模な先住民文明を征服し、ラテンアメリカの主要部を支配したのは、間違いなくスペインとポルトガルでした。