アメリカ南東部のジョージア州といえば、「ピーチ・ステート(桃の州)」の愛称で知られる、良質な桃の産地です。では、ジョージアの桃の歴史はどのように始まったのでしょうか。そのルーツをたどってみましょう。
16世紀:スペイン人探検家が持ち込んだ桃の種
ジョージアと桃の出会いは、16世紀にさかのぼります。新大陸へ渡ったスペイン人の探検家たちが、桃の種を携えてやってきたのが始まりです。この種を植えたのは先住民たちでした。彼らは桃が美味しく、しかも育てやすい果物であることにすぐ気づき、栽培を広めていったといわれています。
18世紀:州全域に広がった桃栽培
こうして根付いた桃は、18世紀までにジョージア全土で栽培されるようになりました。温暖な気候と肥沃な土壌が桃の生育に適していたこともあり、ジョージアは高品質な桃の産地として次第に名声を高めていきます。
19世紀:鉄道がもたらした産業ブーム
19世紀に入ると、鉄道網の発展がジョージアの桃産業を一変させました。それまでは産地周辺でしか食べられなかった桃を、全国の都市へ鮮度のまま出荷できるようになったのです。これを機に桃産業は急成長し、ジョージアは瞬く間に国内有数の桃の生産地へと躍り出ました。
現代のジョージア桃
今日でもジョージアはアメリカを代表する桃の産地として知られ、毎年1億ポンド(約4万5,000トン)以上の桃を生産しています。糖度が高く、みずみずしい食感が特徴のジョージア桃は、夏の訪れを告げる味として多くの人に愛され、今や世界中で楽しまれています。