答え:サウジアラビアと「原油」輸出
ご質問の中東の国とは、サウジアラビアのことです。2006年、同国の最大の輸出品は原油(粗油)でした。この年、サウジアラビアは原油の輸出によって3,000億ドルを超える莫大な収益を記録しています。
なぜこれほどの収益を得られたのか
2000年代半ば、中国やインドなど新興国の急速な経済成長を背景に、世界全体の石油需要が急拡大していました。供給が需要に追いつかない状況の中で、原油価格は歴史的な高水準へと上昇し続けました。
この世界的な石油需要の高まりと原油価格の高騰という二つの要因が重なったことで、サウジアラビアは原油輸出から例年の比ではない巨額の収入を得ることに成功したのです。
サウジアラビアの強み
サウジアラビアは世界有数の産油国であり、OPEC(石油輸出国機構)の中心的メンバーとして国際石油市場に大きな影響力を持っています。膨大な原油埋蔵量と低コストでの生産体制を誇り、油価が高騰する局面では他国以上に大きな利益を享受できる構造を備えています。
こうした資源の恵みにより、同国は石油収入を原資とした国内投資や経済多角化政策を進める基盤を築いてきました。