アメリカ合衆国憲法修正第21条は、1933年12月5日に批准されました。この修正条項は、1920年からおよそ13年間続いた「禁酒法時代」に正式な終止符を打つものとなりました。
修正第21条の目的は禁酒法の廃止
修正第21条の主な目的は、1920年に施行された禁酒法(憲法修正第18条)を廃止し、アルコール飲料の製造・販売・輸送を再び合法化することでした。つまり、この修正条項は大恐慌への対応策として可決されたわけではなく、あくまで禁酒法そのものを見直すために成立したのです。
ただし、批准の時期が大恐慌期と重なっていたため、両者を結び付けて語られることも少なくありません。実際には、失業対策や税収確保の観点が間接的な後押しとなった側面もありますが、修正条項の本質はあくまで禁酒法の撤廃にあります。
憲法史上きわめて特異な修正条項
修正第21条には、他の修正条項とは異なる注目すべき特徴があります。
第一に、すでに存在する修正条項(第18条)を完全に廃止した唯一の例であること。
第二に、通常の州議会による承認ではなく、各州で選出された代表者から構成される「批准会議」によって批准された、唯一の修正条項であるという点です。
まとめ
修正第21条は1933年12月5日の批准をもって発効し、アメリカ社会に大きな影響を与えた禁酒法時代に幕を下ろしました。大恐慌そのものへの対策としてではなく、禁酒政策の行き詰まりを受けて成立したという点を理解することが重要です。