推定200万人が移住の道半ばで命を落とした
19世紀後半(1800年代後半)、より良い生活を求めてアメリカ合衆国へと渡った移民の中には、旅の途中あるいは新天地にたどり着いた後に亡くなった人も数多くいました。その数は、推定で約200万人に上るとされています。
大西洋横断航海中の犠牲者
当時の移民船の環境は極めて劣悪でした。狭く不衛生な船室に長期間詰め込まれて暮らすため、コレラや腸チフスなどの感染症が発生すると、船内で一気に広がることも珍しくありませんでした。加えて栄養不足や極度の疲労が重なり、大西洋を渡り切る前に命を落とす移民が後を絶ちませんでした。
到着後も続いた試練
無事にアメリカの地に足を踏み入れた後も、苦難はすぐには終わりませんでした。病気、栄養失調、過酷な労働環境など、さまざまな要因によって健康を損ない、命を落とした移民も少なくありません。こうした到着後の犠牲者も、前述の約200万人という推計に含まれています。
まとめ
1800年代後半にアメリカへ向かった移民のうち、推定約200万人が航海中または到着後に死亡したと考えられています。この膨大な数字は、自由と機会を求めて海を渡った当時の人々が、いかに過酷な現実と向き合わなければならなかったかを物語っています。