南アメリカの歴史

「失われたアメリカ植民地」は本当に存在したのか?13植民地の歴史を徹底解説

「失われたアメリカ植民地」は存在しない

結論から言うと、「失われたアメリカ植民地」と呼ばれるものは実在しません。アメリカ合衆国の独立の基となったイギリス領13植民地は、すべてが独立後の最初の13州として今日まで受け継がれており、歴史上どこかへ消えてしまった植民地は一つもありません。

「失われた植民地」という表現を耳にした場合、それは誤解か、あるいは別の歴史的出来事との混同である可能性が高いです。

イギリス領13植民地の一覧

北米東海岸に設立された13植民地は、以下のとおりです。

北部(ニューイングランド):
・ニューハンプシャー
・マサチューセッツ
・ロードアイランド
・コネチカット

中部:
・ニューヨーク
・ニュージャージー
・ペンシルベニア
・デラウェア

南部:
・メリーランド
・バージニア
・ノースカロライナ
・サウスカロライナ
・ジョージア

13植民地から13州へ

1776年7月4日、これらの植民地はアメリカ独立宣言を採択し、イギリスからの独立を宣言しました。その後、1787年に制定されたアメリカ合衆国憲法のもとで、13植民地はそれぞれアメリカ合衆国の最初の13州へと移行していきました。

つまり、植民地は「失われた」のではなく、国家としての形に生まれ変わったのです。

混同されやすい歴史的な出来事

「失われた植民地」という概念と混同されやすい話題として、以下のようなものがあります。

・イギリスにとっての「失われた植民地」:アメリカ独立戦争でイギリスは北米の13植民地を喪失しました。視点をイギリス側に置けば「失われた植民地」と表現できる場面もあります。
・ノースカロライナの「失った植民地(Lost Colony)」:1587年にルーローク島に入植したイギリス人入植者たちが謎の消失を遂げた事件は「失われた植民地」として有名ですが、これはアメリカの植民地ではなく、アメリカ独立以前のイギリス入植者の話です。

まとめ

アメリカの13植民地はすべて現存しており、最初の13州としてアメリカ合衆国の歴史の礎となっています。「失われたアメリカ植民地」について特別な情報をお探しの場合は、上記の13植民地のいずれか、あるいはルーローク島の「失われた植民地」事件について調べてみると、目的の情報にたどり着けるかもしれません。