南アメリカの歴史

世界初の商業的に成功したビート(甜菜)製糖工場はどこに建設されたのか?

世界で最初に商業的に成功したビート(甜菜)製糖工場は、1802年にシレジア地方のクーネルン(Cunern、現在のポーランド・コナリ)に建設されました。

この工場は、ドイツの化学者フランツ・カール・アハルト(Franz Karl Achard)による甜菜からの砂糖抽出研究の成果をもとに設立されたものです。アハルトはプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム3世の支援を受けてシレジアに実験農場と製糖施設を開き、甜菜を原料とした砂糖の大量生産に道を開きました。

当時のヨーロッパでは、ナポレオン戦争や大陸封鎖の影響によりカリブ海産の甘蔗糖の供給が滞っていたため、自給可能な甘味料として甜菜糖への期待が高まっていました。クーネルンの工場は規模こそ小さかったものの、商業的な操業に成功し、その後のヨーロッパにおける甜菜糖産業発展の重要な足がかりとなったのです。