南アメリカの歴史

アメリカで最初に奴隷制度を廃止した植民地はどこ?その答えと歴史的背景

アメリカ初の奴隷制度廃止を果たしたのはマサチューセッツ植民地

北米大陸のイギリス系植民地の中で、最初に奴隷制度を廃止したのはマサチューセッツ植民地(現・マサチューセッツ州)です。この歴史的な転換点となったのが、1783年に行われたマサチューセッツ最高裁判所(Supreme Judicial Court)による判決でした。

1783年、司法判断によってもたらされた廃止

マサチューセッツでは、奴隷制度が法律によって正式に廃止されたわけではなく、裁判所の司法判断によって事実上終わりを迎えました。1780年に制定された州憲法には「すべての人は生まれながらにして自由かつ平等である」という文言が盛り込まれていましたが、1783年、最高裁判所はこの憲法の理念に基づき、奴隷制は憲法に反するものであるとの解釈を示しました。

この判決を受けて、同植民地内における奴隷制度は法的根拠を失い、実質的に廃止されることとなりました。

歴史に残る意義

当時の北米植民地では、農園経済などを支えるために多くのアフリカ系の人々が奴隷として扱われていました。そうした中で、マサチューセッツが司法の力によって奴隷制を否定したことは、後のアメリカ合衆国における人権思想や奴隷制度廃止運動の流れに大きな影響を与えたとされています。

このように、アメリカで最初に奴隷制度を廃止した植民地はマサチューセッツであり、その契機となったのは1783年の最高裁判所による画期的な判決だったのです。