ヨーロッパの歴史

哲学の起源とは?プラトンが説く「驚き」から始まった知の物語

新連載スタート:歴史を楽しく学ぶ

本日より、歴史をより気軽に、楽しく学べる新しいイラスト・コミック風コーナーがスタートします。友人のシュルショに協力してもらい、一緒に制作しました。記念すべき第一回のテーマは、ずばり「哲学の起源」です。

驚きこそが哲学のはじまり

「哲学の起源は驚き(タウマゼイン)にある」と述べたのは、古代ギリシャの哲学者プラトンです。彼はその著作の中で、こう語っています。

「われわれの眼は、星々や太陽、天空の壮大な光景を目の当たりにさせてくれる。この光景こそが、宇宙を探究せんとする衝動を与えてくれた。哲学はまさにここから生まれたのであり、それは神々が死すべき人間の種族に授けてくださった最大の恵みである」

夜空に輝く星々や太陽の動きを見上げたとき、人間が感じる畏敬の念と好奇心。プラトンにとって、その「驚き」こそが、万物の原理を問う哲学という営みの出発点だったのです。

哲学の起源とは?プラトンが説く「驚き」から始まった知の物語

哲学の誕生を支えた「余白の時間」

しかし、哲学が生まれるためには、驚きの感情だけでは十分ではありませんでした。もう一つ見逃せない要素があります。それは余暇の存在、そしてそれを可能にした第三者――主に奴隷たちの労働です。

古代ギリシャの市民、とりわけ哲学者たちは、日々の肉体労働から解放された自由な時間を持っていました。衣食住を奴隷の労働に依存することで、彼らは思索や議論に没頭できたのです。つまり、哲学という崇高な知的活動の裏には、当時の社会構造が存在していたともいえるでしょう。

まとめ

哲学の起源は、星の輝きへの「驚き」と、思索のための「自由な時間」という二つの要素が重なって生まれました。紀元前のギリシャに端を発するこの知の伝統は、2500年以上経った今もなお、私たちに世界の見方を問いかけ続けています。