ヨーロッパの歴史

もし今も姿をとどめていたら――古代世界の七不思議を再現映像で旅する

古代世界の七不思議は、ヘレニズム時代のギリシャ人たちが「一度はこの目で見ておく価値がある」とみなした建築・彫刻作品のリストです。時代とともにさまざまな著者が異なる一覧を残してきましたが、その決定版が固まったのは16世紀のこと。オランダの画家マールテン・ファン・ヘームスケルクが、七つの不思議を描いた7枚の連作絵画を制作したことが大きなきっかけとなりました。

こうして選ばれたのが、ギザの大ピラミッド、バビロンの空中庭園、エフェソスのアルテミス神殿、オリンピアのゼウス像、ハリカルナッソスの霊廟、ロードス島の巨神像(コロッサス)、そしてアレクサンドリアの大灯台の7つです。

もし今も姿をとどめていたら――古代世界の七不思議を再現映像で旅する

残念ながら、現在もその威容をとどめているのはギザの大ピラミッドただ一つ。それ以外の六つが今も立っていたとしたら、私たちはどんな光景を目にしていたのでしょうか? 今回は、時空を少し遡って、それぞれの姿を再現映像とともに「目撃」してみましょう。シートベルトをしっかり締めて……どうぞお楽しみください。

ロードス島の巨神像(コロッサス)

紀元前280年頃、エーゲ海の要衝・ロードス島に建てられた青銅製の太陽神ヘーリオス像。高さは約33メートルに達し、当時の彫像としては世界最大級を誇りました。しかし大地震により、完成からわずか半世紀余りで倒壊したと伝えられています。

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ギザの大ピラミッド

七不思議の中で唯一、現代まで姿を保つ建造物。およそ4500年前、エジプト第4王朝のファラオ・クフ王のために築かれました。高さ約146メートル、積まれた石は200万個以上ともいわれ、現代技術をもってしても完全な再現は困難とされる、古代工学の最高峰です。

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バビロンの空中庭園

新バビロニア王国の王ネブカドネザル2世が、山国出身の王妃を慰めるために造らせたと伝わる階段状の庭園。何層ものテラスに土を盛り、水路と滝が巡る「空中の楽園」は、果たして本当に存在したのかさえ謎に包まれた、最もロマンチックな不思議です。

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アレクサンドリアの大灯台

紀元前3世紀、プトレマイオス朝エジプトのファロス島に建てられた灯台。高さは100メートルを優に超えたとされ、頂上で焚かれる火と反射鏡の光は遠く海上まで届いたといいます。倒壊するまで約1500年間、船乗りたちを導き続け、その名「ファロス」は多くの言語で「灯台」を意味する語源となりました。

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ハリカルナッソスの霊廟

小アジアのカリア地方を治めたマウソロス王のため、妻(一说には妹)アルテミシア2世が建立した巨大な墓廟。高さ約45メートルの壮麗な構造には、スコパスら当代一流の彫刻家が参加しました。今日、豪華な墓建築を指す「マウソレウム(mausoleum)」という言葉の由来となった建物です。

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オリンピアのゼウス像

古代彫刻の巨匠ペイディアスが手がけた、高さ12メートルを超える着座像。象牙と黄金で覆われた神々しいゼウスの姿は、「これを見ずして死ぬことは許されない」とまで讃えられ、古代ギリシャ人の信仰心を今に伝える逸品でした。

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エフェソスのアルテミス神殿

現在のトルコ・エフェソス(セルチュク)にあった、女神アルテミスを祀る大神殿。大理石の柱127本が立ち並ぶその姿は、訪れる者すべてを圧倒したといいます。放火やゴート族の略奪など幾度もの災厄に見舞われ、ついに再建されることなく歴史の中へ消えていきました。

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