ポルカは、チェコ(ボヘミア地方)発祥の2拍子の舞曲で、19世紀にヨーロッパ全土へ広まりました。現在ではドイツ、ポーランド、オーストリア、そしてアメリカの中欧系移民コミュニティなどで深く愛されており、明るく躍動的なリズムが特徴です。お祭りやビアホール、結婚式などの賑やかな場面でよく演奏されます。
ここでは、世代を問わず親しまれてきた代表的なポルカの楽曲を、作曲者や年代の情報とあわせてご紹介します。
代表的なポルカの名曲
- 「ビール・バレル・ポルカ」 – ジャロミール・ヴェイヴォダの旋律をもとに、ウィル・グラヘとルー・ブラウンによって1939年に英語版が発表され、世界的な大ヒットとなりました。日本では「ビール樽ポルカ」の名で知られています。
- 「クラリネット・ポルカ」 – アーベ・ホルツマンの名で知られる、軽快なクラリネットの音色が印象的な定番曲です。
- 「ハッピー・ワンダラー」(原題:Mein Vater war ein Wandersmann)
– フリードリヒ=ヴィルヘルム・メラー作曲。ドイツ民謡としても歌い継がれる、旅情あふれる明るい名曲です。 - 「イン・ヘヴン・ゼア・イズ・ノー・ビア」 – ジョー・ウェストンによる楽曲。「天国にはビールがない」というユーモラスな歌詞が特徴で、ビール祭りの定番となっています。
- 「ヘイ・ソコリー」(Hej Sokoly!)
– ヤロミール・ヴェイヴォダ(1927年)にちなむ楽曲で、中央ヨーロッパで特に人気の高い一曲です。 - 「ペンシルベニア・ポルカ」 – フランキー・ヤンコビック(1948年)の演奏で有名になった、アメリカン・ポルカの代表曲です。
- 「ロザムンデ」 – フランツ・シューベルトの作品名を冠した曲で、ポルカのレパートリーとして長く親しまれています。
- 「スコティッシュ・ポルカ」 – ヨハン・シュトラウス1世(1841年)による、ウィンナ・ポルカの古典的名作です。
- 「美しき青きドナウ」 – ヨハン・シュトラウス2世(1866年)の名曲。厳密にはワルツですが、ポルカとともに舞踏会で頻繁に演奏される定番です。
- 「チキン・ダンス」 – ヴェルナー・トーマス(1953年)による振り付け付きの楽曲。世界のパーティーやイベントで大人気の一曲です。
- 「ホーキー・ポーキー」 – 1944年登場。シンプルな振り付けで誰でも楽しめる、英語圏のパーティーには欠かせない定番ソングです。
- 「ダブルイーグルの下で」 – もともとはヨーゼフ・フランツ・ワーグナーの行進曲ですが、ローレンス・ウェルク(1955年)の演奏によりポルカの定番として広く知られるようになりました。
これらの楽曲は、ポルカの膨大なレパートリーのごく一部にすぎません。時代や地域、スタイルの異なるさまざまなポルカが存在し、それぞれに独自の魅力があります。まずは上記の名曲から聴いてみて、お気に入りの一曲を見つけてみてはいかがでしょうか。