イギリスの金融業界は、世界有数の金融センターであるロンドンを中心に、非常に多様な銀行セクターを形成しています。では、実際にイギリス国内にはどれくらいの銀行が存在するのでしょうか。
イギリスの認可銀行は274行(2022年時点)
2022年の時点で、イギリスには274行の認可を受けた銀行が存在していました。この数字には、個人や企業向けのサービスを提供する「リテールバンク(小売銀行)」と、法人や金融機関向けに大口取引を扱う「ホールセールバンク(卸売銀行)」の両方が含まれています。
リテールバンクとホールセールバンクの違い
リテールバンク(小売銀行)
リテールバンクは、一般消費者や中小企業を主な顧客とし、預金の受け入れ、住宅ローン、普通預金口座、クレジットカードなどの日常的な金融サービスを提供します。バークレイズ(Barclays)、HSBC、ロイズ・バンキング・グループ(Lloyds)、ナットウエスト(NatWest)などが代表的な例です。
ホールセールバンク(卸売銀行)
一方、ホールセールバンクは、大企業、政府機関、その他の金融機関などを対象に、大規模な融資、シンジケートローン、資本市場業務などの専門的なサービスを提供します。一般の個人顧客が直接利用することはほとんどありません。
銀行の認可を管理する規制当局
イギリスで銀行として営業するためには、イングランド銀行(Bank of England)傘下のプリューデンシャル規制庁(PRA)から認可を受ける必要があります。PRAは銀行の健全性や安定性を監督しており、厳格な基準を満たした金融機関のみが営業を許可されます。この厳しい審査体制により、イギリスの銀行システムは高い信頼性を維持しています。
まとめ
イギリスには2022年時点で274行の認可銀行があり、個人向けのリテールバンクから法人・機関投資家向けのホールセールバンクまで、幅広い種類の金融機関が共存しています。世界的な金融ハブとしての地位を支えるため、今後も新規参入やフィンテック企業との競争によって、この銀行セクターはさらに変化していくと予想されます。