ヨーロッパの歴史

古代ギリシャはなぜローマ人と戦ったのか?その真相を解説

実は、「古代ギリシャ」と「古代ローマ」が一つの国家として正面衝突した戦争は、歴史上存在しません。この疑問には、まず少し誤解を解く必要があります。

ギリシャは統一国家ではなかった

紀元前6世紀にローマ共和国が成立した頃、ギリシャはすでにアテネ、スパルタ、コリントといった多数のポリス(都市国家)や小規模な王国に分裂していました。これらの都市国家は互いに対立と同盟を繰り返しており、一体となって外部の勢力と戦うことはほとんどありませんでした。

ローマによるギリシャ征服への道

そのため、ギリシャとローマの関係は「国同士の全面戦争」ではなく、個々の都市国家や王国がそれぞれローマと関わるかたちで進んでいきました。マケドニア戦争(紀元前214年〜前148年)ではマケドニア王国がローマに抗し、アカイア同盟も抵抗しましたが、紀元前146年にコリントが陥落すると、ギリシャ全土はローマの支配下に置かれることになりました。

まとめ

つまり古代ギリシャは、統一された国家としてローマに宣戦布告したわけではありません。分裂状態にあったギリシャは、紀元前2世紀までに各勢力が次々とローマに屈し、結果として地中海世界の覇権はローマへと移っていったのです。