ヨーロッパの歴史

イギリスの植民地化はいつ始まった?歴史の起点をたどる

イギリス(イングランド)による本格的な植民地化は、16世紀後半に始まったとされています。この時期は、ヨーロッパ列強が新大陸の覇権をめぐって競い合っていた時代であり、スペインやポルトガルに遅れを取っていたイングランドも、海外進出へと動き出しました。

最初の植民者ウォルター・ローリーとロアノーク植民地

イギリス初の植民者とされるのは、サー・ウォルター・ローリー(Sir Walter Raleigh)です。彼は1585年、現在のアメリカ合衆国ノースカロライナ州にあたる地域に「ロアノーク植民地」を建設しました。

しかし、この植民地は困難に直面し、入植者たちの消息が途絶えたことから「失われた植民地(Lost Colony)」として知られています。それでも、ロアノークへの挑戦は、後のイギリスによる北米植民地化の出発点となりました。

最初の恒久的植民地・ジェームズタウン

イギリスにとって初めての恒久的な植民地となったのは、1607年に設立されたバージニア州ジェームズタウン(Jamestown)です。ロンドン会社(バージニア会社)によって建設されたこの入植地は、当初飢饉や先住民との対立など厳しい試練に見舞われましたが、タバコ栽培の成功などを経て定着に成功しました。

まとめ

こうして16世紀末の試みから17世紀初頭の恒久植民地の確立へとつながる過程で、イギリスは北米大陸における帝国の基礎を築いていきました。ジェームズタウンの成立は、後にアメリカ合衆国へと発展する英領北米植民地の歴史における重要な転換点といえます。