ヨーロッパの歴史

チューダー朝の人々は「地球平面説」を信じていたのか?

いいえ、チューダー朝の人々は地球が丸いことを十分に知っていました。「中世から近世の人々は地球を平らだと信じていた」というのは、実は後世に広まった誤解なのです。

コロンブスの航海がもたらした確信

15世紀末に行われたクリストファー・コロンブスの航海(1492年以降)は、地球球体説の正しさを実証的に裏付ける出来事でした。1485年から1603年まで続いたチューダー朝イングランドは、こうした大航海時代の動向をよく把握しており、当時の知識人や航海者たちの間では、地球が球形であることがすでに常識となっていました。

ドレイクによる世界周航

実際、1577年にはフランシス・ドレイク卿がイングランド人として初めて世界周航に挑み、成功を収めました。彼の船団は1577年にプリマスを出港し、3年近い航海を経て1580年に帰還しています。この偉業は、地球が丸いという認識をさらに強固なものにしました。

まとめ

つまり、チューダー朝の時代には地球球体説はすでに広く受け入れられており、「当時の人々は地球平面説を信じていた」という見方は史実とは異なるのです。むしろチューダー朝期のイングランドは、海洋探検と地理的知識の拡大が著しく進んだ時代だったといえます。